ANA ボーイング787-10初便 羽田-新千歳プレミアムクラス搭乗記
2024年3月27日にANAが、日本の航空会社として初めてボーイング787-10型機を国内線に就航させました。羽田発札幌新千歳行きの初便プレミアムクラスに搭乗しました。
ANAが777-200型機の後継機として位置付けているボーイング787-10型機は、プレミアムクラス28席、普通席401席の429席。座席1席あたりの燃費が777-200型機に比べ25%改善し環境により配慮された最新鋭機です。新型機の投入は航空業界にとっても大きな転換点になります。新たな始まりです。
プレミアムクラスのシートは座席間隔127センチとゆったりしているほか、機能面でも工夫がなされ、とても快適でした。
初便記念のセレモニーは羽田でなく、到着後の札幌新千歳空港で行われました。私は札幌から夕方の便で福岡に飛ぶ便の乗り継ぎがあって新千歳空港に残ったので、787-10型機の札幌発の初便となる羽田行きの出発の様子も見ることができました。
羽田空港
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出発ロビー
羽田空港第2ターミナルの国内線出発ロビーです。
国際線案内板
ANAの羽田発の国際便は第3ターミナルとこの第2ターミナルから出ています。第2ターミナルの国内線ロビーから国際線へ行く方向を示した案内板です。
ダイヤモンド会員専用カウンター
私はダイヤモンド会員なので、ダイヤモンド会員専用の搭乗手続きおよび保安検査カウンターに進むところです。
大阪行きの飛行機
本日の札幌新千歳行きの搭乗口は64番で10時発だったので行ってみると、9時発の大阪伊丹行きの飛行機がまだこのゲートを使っていました。
これが大阪伊丹行きの飛行機です。これが9時に出発して、私が搭乗する札幌行きは10時なので、1時間しかインターバルがなく、かなり短い時間ではありますね。
羽田のラウンジ
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桜あんぱんとカレーパン
ダイヤモンドメンバーが使えるANAスイートラウンジに入りました。
- • わかめ入りおむすび
- • ANA自家製桜あんぱん
- • ANA自家製ビーフカレーパン
桜あんぱんとカレーパンをいただきましたが、とても美味しかったです。
ミニバームロール
期間限定でミニバームロールというお菓子が提供されておりました。
お酒のコーナー
お酒のコーナーですね。
- • サントリーウイスキー知多
- • サントリーワールドウィスキー碧 Ao
- • 赤ワイン ペタロス・デ・アレサン (スペイン)
- • CHOYA 梅酒
- • 玉露焼酎 茶露(さろ) (静岡県)
- • 麦焼酎 霧島ほろる (宮崎県)
いただいた朝食
パンと飲み物をいただきました。
- • 桜あんぱん 2つ
- • ビーフカレーパン 2つ
- • コーンスープ
- • コーラと牛乳
パンはトースターで温めて食べられるようになっていました。
初便搭乗へ
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搭乗機ゲートへ(1)
ラウンジで朝食をいただいた後、ゲートに向かいました。
いよいよ64番ゲートから大阪伊丹行きの飛行機(写真の左側)がプッシュバックされ、直後に右側からボーイング787-10型機がこのゲートに入ってくるような段取りになっていました。
搭乗機ゲートへ(2)
この64番ゲートに787-10型機が入ろうとしているところです。
搭乗機ゲートへ(3)
ボーイング787-10型機がボーディングブリッジに近づいてきました。伊丹行きの飛行機はまだ左奥に止まってます。ボーイング787-10型機が完全にゲートに入るとスペースがが空くので、そうすると伊丹行きの飛行機がまっすぐ進んでいくことができるっていうことですね。
搭乗機
反対側からも、この787-10型機を見ることができました。
記念品準備
私もダイヤモンドメンバーのグループのレーンに立っていたところ、この奥にANAのスタッフの方たちが初便で配る記念品の準備をしておられました。9時40分ぐらいから搭乗が始まりました。
記念品の袋
これが記念品の入った袋です。ひと袋ずつこの日の札幌行き初便の乗客に、搭乗口で手渡されました。
搭乗直前
いよいよボーディングブリッジがこの787-10型機にセットされました。
前と後ろのボーディングブリッジの間にANAのロゴがきれいに見えます。
いよいよ搭乗
いよいよ前方のドアから飛行機に入ろうとしているところです。
札幌行き機内
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プレミアムクラス最新モデルのシート
この日は、プレミアムクラスの2Dという真ん中の最前列の席でした。これがプレミアムクラスの座席で、最新のプレミアムクラスのデザインです。
787-8、787-9、777-200型機でも採用されています。私はこのタイプの席には初めて座りました。
プレミアムクラスのシート
プレミアムクラスの座席間隔は50インチ、127センチです。すごくゆったりしてるので、十分快適にすご過ごせます。
25年前のANAの長距離国際線ビジネスクラスの座席間隔が50インチだったんですけど、国内線で127センチであればVIPの人でも十分楽に移動できるんじゃないのかなと思います。
新シートの機能
- * 座席の横の下にも小物入れのスペースがあります。
- * 写真のセンターコンソールも大きく、更にカクテルトレーを引き出せるようになっています。
- * 隣の人との間には大型の仕切りが付いています。
- * 電動のシートのリクライニング、レッグレスト調整ボタンが用意されています。
パーソナルライト
シートのヘッドレストの両脇に頭を包むような形でカバーがあり、そこにこのようなパーソナルライトがついています。
隣の座席
隣のシートの様子です。個人用モニターは15.6インチでタッチパネル式、スクリーンの角度も変えられるようになっています。個人用モニターは、このように最前列の人には壁にが、後ろの列の人は座席の後ろについています。
肘掛け
反対側の肘掛けです。
コントロールリモコン
個人用モニター、頭上の照明、ヘッドフォンのボリュームを操作・調節するリモコンです。
壁紙
私の席の前の個人用モニターです。
化粧室
化粧室です。離陸前に利用したので、初便のこの化粧室は私が最初に利用した搭乗客でしょう。(笑)
初便記念品
これが搭乗時にいただいた袋に入っていた初便の記念品です。
- • ネックストラップ
- • ボーイング787-10型機のシール
- • 「青組」というグミのお菓子
- • 「ファインデリッシュ」フィナンシェのようなスイーツが入ってました。
出発前
これから札幌に向け出発です。モニターにも一直線の航路線が表示されています。飛行時間は1時間15分です。東京から北海道に行こうと思うとやはり飛行機になります。
鉄道などの陸路は非常に弱い路線だと思います。
桜色の照明
離陸直前に天井がこの桜色に変わりました。客室乗務員の方から説明があったんですが、この桜色の照明はANAとしてB787-10型機で初めて導入したものだそうです。
いい天気のフライト
航路上では東照宮のある日光を過ぎたあたりです。飲み物のサービスが始まろうとしています。私は真ん中の席だったので、窓からの景色は見れなかったのですが、この日は雲がなく、ずっと北海道まで地上が見下ろせる、すごくきれいな天気に恵まれたフライトでした。
機内飲食
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飲み物サービス
飛行時間が短いのでこのようにカートで座席まで伺って、飲み物とか、機内食の提供するっていうことですね。プレミアムクラスなので飲み物の種類がすごく豊富です。普通席だと五、六種類くらいですが、プレミアムクラスですと、お酒からソフトドリンク幅広いラインナップが用意されています。加えて札幌線は、幹線路線でプレミアムクラスの座席数も多いので、カートに積まれている飲み物の数もすごく多いです。
- • 日本酒、ビール、ハイボール、焼酎、赤ワイン、白ワイン、炭酸水スパークリングワイン、果汁100%のオレンジジュースもあります。
メニュー
本日のプレミアムクラスのメニューです。
機内食
10時出発だったので朝食のサービスです。
- • 甘海老とレモンのデニッシュサンド
- • メンチカツと野菜のサンド
- • キャベツと玉ねぎのスープ
- • 桜ジュレ(ゼリー)
- この桜ジュレが驚くほど美味しかったです。
機内食
サンドイッチ2種、スープとゼリーのセットのアップです。
スープとゼリー
- (右)キャベツと玉ねぎのスープ
- (左)桜ジュレ
この桜の香りがする甘さが美味しい桜ジュレはいつかまた食べたいと思います。
新千歳到着
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機首部分(1)
この日はやっぱり記念すべき初便ということで、多くの乗客の方たちがフライトログ(搭乗記録帳)の記録を客室乗務員の方に頼まれたようで、客室乗務員の方が10冊ぐらいドカッと持たれていました。それだけ航空ファンの人にも、すごく嬉しいフライトだったっていうことですね。
新千歳空港について、乗ってきた787-10のコックピットを撮らせてもらいました。羽田では撮れなかったので良かったです。
機首部分(2)
飛行機から少し離れたところで、コックピットを撮りました。
搭乗機(1)
飛行機を降りてターミナルに入り、ターミナルからこの787-10型機を撮りました。
搭乗機(2)
ターミナルにいたらスタッフの方からここで撮っていいですよと言われて、いい位置からB787-10型機の機体が撮れました。
セレモニー
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ANA役員挨拶
飛行機を降りると、到着口のスペースで初便就航記念のセレモニーが始まっていました。羽田ではセレモニーはなく、新千歳でセレモニーが行われていました。スピーチをされているのはANAの役員の方でしょうね。
- (スピーチ要旨)
- • この日の就航ができてよかった。
- • B787-10は座席1席あたりの燃費が777-200型機に比べ25%改善している。
- • B787-10は次世代の国内線のフラッグシップ機になる。
報道陣も、たくさんいましたね。
取材陣
このように取材のカメラとかもたくさん入っていました。
私は札幌から夕方の福岡への乗り継ぎ便があったのでターミナル内に残っていたので、このセレモニーに参加できましたが、新千歳空港までの人は到着口から出なければいけないのでセレモニーを見れていないです。
羽田でセレモニーがなかったのでセレモニーは無いのかなと思っておりましたが、嬉しい誤算でした。
空港運営会社社長
北海道エアポートの社長と思われる方のスピーチです。
- (要旨)
- • 初便に新千歳線を選んでいただき本当に感謝します。すごく名誉なことです。
- • 私共としても北海道の全力を挙げて、この飛行機の席が満席になるように、頑張っていきます。
記念撮影(1)
スピーチが終了後にANA役員の方とエアポートの社長様、ANAの社員の方二人の4人で記念撮影をされました。
この前の方はANAの社員で事務局としてセレモニーの全体的な仕切りをしてる人ですね。
記念撮影(2)
プラカードこのように持ってくださいと、この仕切り役の人が伝えています。
記念撮影(3)
報道陣が撮影しているところです。
記念撮影(4)
左の目線ですかね、左側に向けて撮影しているところですね。
終了
セレモニーが終わりました。
魚介の弁当
このセレモニーが行われていた目の前のお店です。さすが北海道だけあって、海の幸、いくら、かに、いか、うになどを使った寿司、丼、弁当などが売られています。すごい種類です。
羽田行きの初便
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記念品準備
これはボーイング787-10型機の帰りの羽田行きの便で、札幌新千歳から羽田への初便となります。スタッフの方が、乗客に手渡す記念品の準備をされているところです。
バックスクリーン
搭乗口に先ほどのセレモニーで使われたバックスクリーンがそのまま置かれていました。
B787-10型機
羽田行きの便の改札を見届けた後、飛行機が出発するまで見送ろうと思って、ずっとこの787-10型機の動きをここで見続けています。
まもなくプッシュバック
B787-10型機をプッシュバックしようとしているところですね。飛行機の機首の前にいるトーイングカーが機体を後ろに押し出していきます。
この飛行機の横にANAのスタッフ(水色の制服)と、報道陣(黄色いベスト)がいます。飛行機がプッシュバックされるところを撮影しているんでしょうね。
プッシュバック
いよいよ飛行機が動き出しました。プッシュバックされ始めました。白いトーイングカーが押し出しています。
どんどんプッシュバック
どんどん押されていって、プッシュバックされていっています。
見送り
プッシュバックで飛行機が側面を向いたときに、またこの職員の方たちと報道陣の方たちが飛行機の方に向かって移動して、見送りをしようとしているところですね。
出発できる状態(1)
トーイングカーもはずれ、飛行機も出発できる状態になったということでしょう。このオレンジ色のベストを着た、整備士の人なんでしょうけれども、1人で機体に向かってお辞儀をしています。
出発できる状態(2)
オレンジ色のベストを着た人は機体に向かってお辞儀をしたまま両手を大きく広げました。
お見送りの水色制服と黄色のベストの人たちは横に一列に並んで手を振って見送りをしています。その横をピーチ・アビエーション機がすれ違っていきました。
いよいよ出発へ
ボーイング787-10型機は、新千歳発の初便としていよいよ出発しようとしているところです。
みんなで見送り
機体は前進しています。職員の方たちもみんなで、温かくお見送りをしています。
滑走路へ
飛行機も旋回して誘導路に入り、いよいよ滑走路に向かっているところです。
オレンジ色のベストの整備士も役目を終え、戻ってこられています。
新千歳空港
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施設が豊富
新千歳空港から福岡への乗り継ぎ便のある私は、先ほどの初便記念のセレモニーに参加できたり、羽田行き初便を見送りできました。
福岡行きの便まで5時間ぐらいあるので、一旦保安検査を通り外に出て、ターミナルの中を見学することにしました。
新千歳空港って、ターミナルの中もいろんなお店やお土産屋さん、ドラえもんのミュージアムとか、いろんなアミューズメント施設がたくさんあるんですね。さらに温泉施設もあります。冬の北海道は寒さが厳しいので、建物の中で、十分楽しめるような、施設がたくさんあり、長時間いても退屈しない空港だと思いますね。
これは飛行機のオブジェです。
出発ロビー
国内線の出発ロビーの様子ですね。「白い恋人」の本拠地だけあって、「白い恋人」はたくさん売ってます。
JALの客室乗務員制服
新千歳空港には航空ファンには興味深い2つのミュージアムがあります。
- * 大空ミュージアム
- * エアポートヒストリーミュージアム
このうち「エアポートヒストリーミュージアム」に入りました。
これは、展示物の一つ、JALの歴代の制服です。
エアーニッポンのバッチ
エアーニッポンという、ANAの子会社としてかつて運航をしていたが2012年にANAに吸収合併された航空会社がありました。その会社の飛行機の機体のバッチですね。2004年に創立30周年を迎えた時に記念に作ったバッチのようです。
JALのかつてのアメニティなど
これはJALが1960年代以降に国際線で出していたアメニティなど。
- • 機内娯楽用のトランプ
- • 乗客に渡していたキーホルダー、コースターなど
- • 灰皿とかZIPPOライターとなどたばこ関連の物
- 昔は飛行機でタバコが吸えたから、こういうのも用意されてたんでしょうね。
- • クリスタル製のグラス、ワイングラス、などもあります。
展望室からの眺め
国内線出発ターミナルの最上階にあった展望室から見た眺めです。
札幌のラウンジ
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ラウンジ入り口
ターミナルの中を1時間ぐらいいろいろ歩き回った後に、新千歳のANAスイートラウンジに入りました。
リサイクルバック
ここに展示されたバッグは、ANAの地上作業(荷物の搬送、飛行機の掃除・メンテナンス・燃料補給などにかかわるスタッフの使わなくなった制服の生地を使って作られた「ANAアップリサイクルバッグ」です。これを抽選で買えるみたいです。
スープの機械
スープを作ってくれる機械ですね。ボタンを押すと、3種類のスープがから選んで飲むことができます。
- • コーンスープ
- • ビーフコンソメ
- • お味噌汁
パンのコーナー
札幌でレストランや食品製造事業を展開するYOSHMI(ヨシミ)社のパンです。
- • チーズ蒸しパン
- • くるみデニッシュ
- • レーズンデニッシュ
いただいた食事
いただいた食事です。
- • YOSHIMIのパン3種類
- • 海苔のおにぎり
- • コーンスープとお味噌汁
ラウンジで数時間、食事をしたり、くつろいだり、仕事したりしていたら、もうあっという間に搭乗時刻になりました。
福岡行き搭乗へ
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搭乗中
今17時18分。17時40分出発だったので、もう「搭乗中」という表示になっていました。
搭乗機
福岡まで行く飛行機、ボーイング737-800型機ですね。
ボーイングブリッジ
飛行機に乗り込むボーディングブリッジに向かうところです。
機体の眺め
この飛行機の入り口付近から機体全体を見ました。
福岡行き機内
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プレミアムクラスのシート
この日、福岡への帰りもプレミアムクラスの席を取ることができました。
これがプレミアムクラスの座席になります。
機内食(1)
機内食ですね。環境に配慮し、紙製の箱に入っています。
スパークリングワインと日本酒もいただきました。
機内食(2)
蓋を開けたところですね。全部美味しいお食事でしたね。
機内食(3)
和食のとても美味しい料理でした。こんな内容でしょうか。
- • 炒り卵乗せ混ぜご飯
- • 牛肉と野菜の炒め煮
- • 焼き魚、卵焼き、ブロッコリー
- • 里芋、茄子、いかの煮物
- • 蛸と海老と小餅
食後の日本酒とナッツ
食後にいただいた日本酒とナッツとおしぼりです。
- • 出羽ノ雪 純米酒「雪」
山口上空
機内食を食べたり、お酒を飲んだりしてくつろいでいると、時間はあっという間に過ぎるもので、スクリーンを見ると山口県の上空まで来ました。
福岡空港
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空港到着
福岡空港に到着しました。これから到着口に移動しようとしているところです。
JALエアバスA350-900型機
到着口に向かう廊下を歩いてたら、横に、JALの国内線最新鋭機である、ワンワールドロゴ塗装のJALのエアバスA350-900型機が見えました。
ボーイングB787-8型機
その横にJALのボーイング787-8型機も止まっていました。