はじめに
天草の一番西・下島の北部にある苓北町に位置する富岡港から高速船で「長崎の奥座敷」ともいわれる茂木まで行きました。高速船に乗る前に少し富岡の名所を観光しました。稲荷神社と富岡城跡です。
富岡城跡を見学し、戦国時代から江戸時代初期の天草でのキリシタンの歴史と富岡城の歴史の一端に触れることができました。
高速船は島原半島と長崎半島で囲まれた穏やかな橘湾を渡り約45分で長崎市の茂木港に到着しました。
この航路はかつてはフェリーが運航していましたが、人口減少による利用客減に伴い2011年9月にフェリー運航は営業停止となり、現在はより低コストで運行できる高速船が運航しています。この航路は天草西海岸に暮らす人々にとっては、長崎への買い物や通院のための大切な航路なのです。
苓北町富岡
目次に戻る
港の近く
天草・苓北町の富岡港の近くです。苓北町は天草の一番西にある下島の北西部にある町。富岡港は、下島からまるでキノコのように長崎の方向に海に突き出た富岡半島にあります。
自然に恵まれ、とても風光明媚な場所です。
町並み
富岡港近くの街並みです。
史跡マップ
苓北町の富岡半島の史跡マップです。下島の西岸に突き出た特殊な形をしています。半島の高台の上に富岡城があります。
1566年の天草へのキリスト教伝来、1591年~1597年に置かれた宣教師養成学校「天草コレジヨ」などのキリスト教信信者の拡大、1637~38年の島原・天草一揆、その後の復興などがこの地の歴史です。この時代の流れの中で富岡城主も変化しています。
透き通った海
海の水が透き通っています。天草はやはり、自然に恵まれた風光明媚な場所です。
天草の海
遠くまで海の水が透き通っていてとても綺麗ですね。
キリスト教の伝来
天草は早くからキリスト教が広まった地で、1637~38年には島原・天草一揆も起こりました。「苓北町(志岐)は天草で最初のキリスト教伝来地」とあります。
[(編集係担当者)ザビエルが鹿児島に上陸して日本最初のキリスト教を布教をしてから17年後の1566年に天草の志岐氏が修道士を招き、領主が改宗し、その後多くの領民もキリシタンとなりました。]
天草全体案内図
これは天草全体の案内図です。
その苓北町は地図の赤いマークの位置です。天草の中では長崎に一番近い位置にあります。
富岡稲荷神社
目次に戻る
林道沿いのお社
富岡城に行こうと歩き出すと、途中の林道沿いに富岡稲荷神社がありました。
鳥居(1)
お城の方から神社に下る階段です。
鳥居(2)
富岡稲荷神社の鳥居です。
富岡城
目次に戻る
城塀
これが富岡城ですね。二の丸の石垣です。
富岡城は富岡の丘陵上にあります。1602年築城、1670年廃城。平成になって復元工事が行われ2005年に完成したものです。
二の丸近く
富岡城ですね。岡の上にあるのででここから港や富岡の町が一望できます。
景色
富岡城から海の方を見た風景です。
お城の歴史説明板
富岡城の歴史についての説明書きです。
1602年の築城や、1637~38年の島原・天草の乱で一揆軍の攻撃を受けたが城はその攻撃に耐えたこと、1670年に廃城となり取り壊されたことなどが書かれています。
偉人達の銅像
偉人達の銅像です。
- * (左側)島原・天草一揆後の天草の再興に尽力した鈴木重成とキリスト教から仏教への改宗を促した実兄・正三和尚
- * (右から2番目)勝 海舟
1856年と57年に長崎海軍伝習所より来航 - * (1番右) 頼 山陽
1818年 富岡の儒学者と会うために来航
偉人についての説明
勝海舟と頼山陽の来航についの説明書きです。
- (勝海舟)1856年と1857年に長崎海軍伝習所より来航している。
- (頼山陽)武家盛衰史「日本外史」著者。1818年茂木から富岡の儒学者に会うために来航している。天草の美しさに感動し、漢詩「泊天草洋」を詠んでいる。
石垣
本丸周辺の石垣も復元されています。
高麗門
本丸跡の復元された高麗門。その奥に見えるのが復元された櫓(やぐら)です。櫓の一つは富岡ビジターセンターとして使われています。
お城からの眺め
お城から港と富岡の町が一望できます。
城下に見える袋池は堀の役割になっています。
塀
お城の塀です。
石垣
本丸の石垣です。
高速船乗り場
目次に戻る
櫓
高速船乗り場の近くにあった何かの櫓(やぐら)です。
船にとっての目印となっていたのでしょうか。
Kizuna II
これが茂木行きの高速船Kizuna IIです。
高速船はKizuna II とKizuna IIIの2隻で、1日4往復の便が出ています。
高速船のターミナル
「ようこそ苓北町へ」。高速船のターミナルです。
波止場
高速船乗り場の波止場です。
監視船
高速船乗り場の横に横付けされていた監視船か何かでしょうか。
高速船
目次に戻る
操縦席
船の中ですね。こちらが操縦席ですね。
船の内部
こちらも船の内部です。
出港
船が動き出したところです。
沖へ
苓北町を離れようとしているところです。
茂木へ
水しぶきを上げて運行中です。
茂木へ到着
長崎市の茂木に到着しようとしているところです。
茂木の町
長崎市の茂木に到着しました。のどかな町です。